ノート
アウトライン
わが社のITマネジメント戦略
〜お金をかけない情報の共有化〜
阪神工業株式会社
代表取締役 衣笠仁浩
システム企画部長 小林重文
2005.2.9
当社の概要
事業領域
私たちはこころ豊かな社会を創るインフラ整備支援業(サポーター)です
取扱商品
プレキャスト製品・生コン・インフラ整備支援のための諸資材・損害保険
お客さま
建設業、建材商社、官公庁、設計コンサルタント
営業エリア
島根県・鳥取県・兵庫県・和歌山県・京都府・滋賀県・三重県
年商:65億円(関連会社を含む合計)
社員数:200名(関連会社を含む合計)
ホームページ http://www.libres.co.jp/
システム化の沿革
現在のシステム構成
使用している主なアプリケーション
メタフレームの仕組み
ファイルの共有化
共有フォルダにアクセス権を設定
未完成なデータ以外は原則として共有フォルダに保存
グループウェア(サイボウズOFFICE)による情報の共有
2000年に導入
全員のスケジュールを共有
3日先の予定は勝手に入れても良い。
予定表(ホワイトボード)の撤去
通達、お知らせは「掲示板」、「社内メール」で
紙の回覧は原則ナシ
「施設予約」で会議室・備品を予約
会議室、器具・備品の予約も
電話メモは携帯メールに転送
運転中の携帯電話抑止効果も
出張中 (インターネットカフェからでも) にメールがチェックできる
「掲示板」で意見交換、情報提供
社内イベントの映像配信 (MP2ファイルをアップロードするだけ)
「ワークフロー」で各種申請
退職届もワークフローで
ワークフローの効果
決裁がスピードアップ
情報の(電子)ファイル化が促進される
情報の公開性、検索性が高まる
過去のデータを再利用できる
回覧書類の紛失が防げる
記入漏れ、誤記入が抑制できる
WEBデータベース (Dezie) の活用
勤務に関する届け
人事情報データベース
CSシート (クレーム処理)
商品Q&A
プレキャストQ&A (当社製品についてのQ&A…社外にも公開)
社内会議議案/議事録
業務日報
スペック案件データベース
設計依頼票
鉄筋受発注ネット (SCMの予行演習)
ハコイリムスメ旅立ち支援情報 (滞留在庫・二級品出荷促進)
生産内示/依頼書
コンテンツ・クリエイター と コンシューマー
(サン・マイクロシステムズ 菅原社長)
基幹システムはデータベース
パッケージの活用(1)
生産販売管理・経理・給与計算はパッケージ
カスタマイズはしない主義
<カスタマイズのデメリット>
お金がかかる
パッケージがバージョンアップしたときの対応が複雑
「あれもできたら、これもできたら」、社内のワガママを聞いていたらキリがない → そのワガママは果たして必要なワガママか?
<わが社の常識は世間の非常識、かも?>
現在は過去の積み重ね、良くも悪くもその結果が現在
今まで通りの仕事の仕方を求めたら進歩がない。
“わが社流”に、こだわるほどの価値はあるのか?
一度、今までの“わが社流”を壊してみたらどうなるか?
“わが社の非常識“が武器になるのなら、その部分はカスタマイズしたり、パッケージから離れてもよい。
パッケージの活用(2)
基幹システムをデータベースとしてとらえれば、データの活用はどうにでもできる。
パッケージの標準帳票を xls または csv ファイルに出力して、項目を追加削除
必要とあらば、原始データを取り出して、ピポットテーブルで処理
経営課題の変化に伴って、必要とするアウトプットは変化する。
毎年同じ集計表を使っていること自体、進歩がないとも言える。
WEB形式のグループウェア (サイボウズOFFICE) も工夫次第で結構使える。
ノーツを使わなければならないほど高度なニーズもない。データのCVS出力データは市販アプリで利用できる。
WEBデータベース (サイボウズDezie) はなかなか“使える”
積極的な情報の共有化
紙になった途端、データは死んでしまう
ファイルパスをメールやグループウェアで知らせて、そのファイルをみんなで利用する
【例】 http://www.libres.co.jp/……
    H:\01製品\03_擁壁\1020ミルウォール\……
できるだけメールにファイルを添付しない
みんながよく利用するExcelシートは[共有]設定
(全員同時に読み書きできる)
ファイル共有のイメージ
市販アプリのちょっとした工夫
MS-IMEユーザー辞書に商品名、取引先名を登録
“/”+1文字、“/”+2文字で商品中分類名に変換
“*”+1文字、“*”+2文字で取引先名に変換
会議の改革
ネットミーティング(TV会議)の活用
JoinMeeting (富士通のASP) を利用
最大4拠点をつないで会議・ミーティング
創立記念式・入社式を実況中継
社内セミナーを実況中継で (外部講師も現地から)
会議での利用(会議後も含めて)
議案は事前に「社内会議議案/議事録」(Dezie)に書き込み
資料はプロジェクターで投影
(直近情報以外はゴミ、ペーパー配布は最小限に)
会議の議事録はホワイトボードを mimio でファイル化して保存
セキュリティ対策
各クライアントには Norton Anti Virus Corporate Editionを インストール
サーバーが自動受信したパターンファイルを自動配布
個人での設定変更不可に設定
MAILサーバーでウィルスチェックを実施
標準的にWEBメールを使用 (サイボウズOFFICE)
予行演習的にダミーのウィルスファイルのダウンロードを行い、対策が正常に機能しているかをチェック
ファイアーウォールの設置 (2004.2予定)
「情報セキュリティ規定」を定め、啓蒙中
今後の課題
FAXサーバーを設置し、社外からの紙情報をデジタル化し、ムダをなくす。
ネットミーティング(TV会議)利用の裾野を広げ、利用頻度を高める。
EXCELを使ったデータ分析(ピポットテーブルなど)を普及させ、さらにデータを経営に活かせるようにする。
生産販売管理システムの利用をより高度化し、Bの推進と併せて短納期に対応しつつ、在庫の削減をはかる。
WEBサイト+メールマガジン+ブログを連携活用し、新しいスタイルで商品とサービスのPRを行う。
顧客に対して受注情報を公開するサービスを模索する。
基幹系と情報系
中小企業の情報リテラシー教育
リテラシーとは、IT時代の読み書き算盤
紙に印刷することのムダ
メール(掲示板)をプリンタで印刷して、ファイルに綴じない
情報の検索の仕方
コピー&貼り付け
社内ではメールの添付ファイルは要らない
基幹システムから取りだせるデータを活用し、できるだけ手入力はしない
手入力Excel集計はすべてやめるという荒療治も必要
システム専任者はできるだけおかない
選任者依存を避ける。運用はユーザーの創意工夫で。
一方、創意工夫の行き過ぎ(“凝る”という現象)は有害。
ボランティア的なシステム・サポーターを育成する。
中小企業のIT化推進
新しいシステムを使わずに検討するのは無理
使ってみてから検討するのがベター (まだ見ぬものはイメージできない)
現状に問題意識がない人には“変える”必然性がない。その人にとっては変えるためのツールは無用の長物。
理解が得られにくいことは、“なし崩し”で進め、結果オーライに持っていく
大上段に計画をぶち上げると、“異論・反論”が続出。
実現後のイメージが持てない人と議論しても意味がない。
「パソコンの故障、ソフトの異常」 それはスペックの一部
バックアップ対策はとるが、ある程度のリスクは覚悟する
情報漏洩を心配するほど価値のある情報は少ない
(セキュリティ対策&教育は必要だが…)
慎重に段取りすると前に進まない
トラブルが起こったら謝る
トップダウン、しかし情報の利用者側の立場に立って
IT化の分野
インターネット的な3つの鍵
(糸井重里 著「インターネット的」)
リンク
情報と情報、人と人が意外なところでつながる。
(ジョイント=有用な情報どうしのつながり)
シェア(おすそ分け)
自分のメリットを会社にシェアする。会社のメリットを社会にシェアする。
情報は発信者により多く集まる。
フラット
情報そのものの価値に意味がある。
「誰が言ったか」ではなく、「何を言ったか」に意味がある。
システム理念
必要は発明の母をたずねて三千里
Necessity asked his mother of invention, and he walked 3000 miles.
片手にビジョン、両手でパソコン、足で稼いでお腹にご飯
Vision to one hand, personal computer is operated with both hands, It works on foot、 and food goes into the stomach.
"ありがとうございました"
ありがとうございました。